MT(マニュアル)車で滑らかで抵抗感なくスピーディにギアチェンジを行うコツ

スマートドライビング

MT(マニュアル)車の醍醐味は何と言っても「ギアチェンジ」だ。

 

だが、車種によってはギアチェンジの時にシフトが入りにいために、シフトレバーを無理やり叩き込んでしまう場合もあるのではないか?

俺が乗っていたインプレッサGC8の前期型は「ガラスのミッション」と呼ばれ、丁寧に扱わないとすぐに壊れるという説があり、実際に壊した人も多かった。

 

だけど、13万kmでミッション本体を載せ替えるまで、特に故障も無く乗る事ができたのは「無理にシフトを叩き込まないシフトチェンジ」いや、「叩き込まなくてもスルッと入るギアチェンジ」を行っていたからだと勝手に思い込んでいる。

すぽカラ
ちなみに故障で載せ替えたのではなく、クラッチ交換のついでに、前期のインプレッサにレガシィB4のミッションが入るか試したかったんだ(笑)

ファイナルギアが同じ4.111だったので問題なく載ったぜ!

 

このページではMT車に乗っていれば今すぐできる「滑らかで抵抗感のないスピーディーなギアチェンジをするコツ」について解説していこうと思う。

 

滑らかで抵抗感がなくスピーディーにギアチェンジをするコツ

すぽカラ
ここからは上記のギアチェンジについて解説をしていくんだけど、まずは基本からいってみよう!

基本的なギアチェンジの流れ

まず、マニュアル車のギアチェンジの順番として、例えば2速から3速に入れる場合、

  1. アクセルを抜く(足を離す)
  2. クラッチを切る(踏む)
  3. シフトを2速から抜く
  4. シフトを3速に入れる
  5. クラッチを繋ぐ(足を離す)

だいたいこのような流れでシフトチェンジを行い、おそらくどこの自動車教習所でもこのように教えているはずだ。

 

しかし、マニュアル車に乗った事がある人ならわかると思うけど、クラッチを切ったからといって、いつも素直にギアチェンジできるとは限らない。

例えばオイルが冷えているときや、回転が合っていない時なんかに、ギアが上手く入らなかった時に、無理やりシフトレバーを入れようとしたら「ガリガリガリッ!」って鳴らしちゃった事が何度かあったんじゃないかと思う。

 

このギア鳴りを何度もやるとミッションを痛めるから、強引に叩き込むギアチェンジはやめた方がいいだろう。

すぽカラ
ミッションの修理代は高いぜ(笑)

 

滑らかで抵抗感がなくスピーディーにギアチェンジをする流れ

これは文字を読むだけだとわかりにくく、実際にやってみないとわからない方法だけど、もしマニュアル車に乗る機会があれば、一度やってみてくれ。

同じく2速から3速にギアチェンジする時の流れとしてはこんな感じ。

  1. シフトを少しだけN(ニュートラル)側に当てる
  2. アクセルを抜く(足を離す)
  3. アクセルを離した瞬間にシフトが2速から抜けてN(ニュートラル)に入る
  4. そのまま3速側に軽くシフトを当てる
    (当て過ぎると「ギャギャギャッ!」ってなるから注意!)
  5. クラッチを切る(踏む)
  6. すると吸い込まれるようにシフトが3速に入る
  7. クラッチを繋ぐ(足を離す)

行程は多くなっているが「2と3」「5と6」は同時に起こっており、その間はほとんど手に抵抗感を感じる事なく一瞬でギアチェンジが出来る。

(もちろん6の時に抵抗感がないだけで、1と4の時は「コツン」と当てる感覚はある)

 

そのためスポーツ走行を行うときに、シフトによるタイムロスを最小限に抑え、またミッションのギアを痛めないギアチェンジが出来るようになるんだ。

すぽカラ
必死なときほどシフトミスをしやすいからね(^_^;)

では、「2と3」「5と6」のメカニズムについて少し解説しよう。

 

スポンサーリンク

MTの仕組み

MTの仕組み 出展:Wikipedia

MTの仕組み 出展:Wikipedia

 

上のイラストがMTの仕組みで、MTの中では1速〜5速(車種によっては6速)のギアは常に噛み合った状態となり、スリーブと呼ばれるパーツをシフトレバーで動かす事で、各ギアが入る仕組みだ。

ちなみにスリーブがどこにも入っていない状態がN(ニュートラル)となる。

2速に入っている時の駆動力の伝達 出展:Wikipedia

2速に入っている時の駆動力の伝達 出展:Wikipedia

 

スリーブが噛み合う事でエンジンからの駆動力をタイヤに伝える事ができるようになる。

この場合は2速ギアにスリーブが噛み合った時の駆動力の流れだ。

 

なぜアクセルと離すとシフトが抜けるのか?

 

スリーブ 出展:Wikipedia

スリーブ 出展:Wikipedia

スリーブの内側もギアのようになっていて、各ミッションのギアとアウトプットシャフトが噛み合う事でシフトが入る。

 

gianosikumi4

では、なぜアクセルを離すとシフトが抜けるのかというと、

アクセルをオフにすると、エンジン側の勢いが無くなるのでギアの当たり面が変わるんだ。

gianosikumi2

 

そして、アクセルを離した時に一瞬フリーになるタイミングを狙ってギアを抜くんだけど、そのために、アクセルを離す前に軽くN(ニュートラル)側に当てておくと、アクセルを離してギアがフリーになった瞬間に「スコッ!」と抜けるので、クラッチを踏む事なくギアを抜く事ができる。

すぽカラ
これはあくまでもイメージな(笑)

 

吸い込まれるようにギアを入れる

今度はギアを入れる時に抵抗感がなく、吸い込まれるように入る方法について解説しよう。

すぽカラ
これを知っていると、ミッションオイルの劣化に気が付かなくなるぐらいギアが入るぞ!

 

ギアを入れる時というのは、スリーブにシンクロナイザー」という機構があり、シフトチェンジを円滑に出来るようにサポートしてくれる。

このシフトチェンジでは、そのシンクロナイザーの力をちょこっとだけ借りるんだ。

gianosikumi5

1.の状態は先ほどの続きなのでN(ニュートラル)になるんだけど、この状態ではクラッチが繋がったままで、エンジン側(ギア)とタイヤ側(アウトプットシャフト)の回転も合っていないのでシフトは入らない。

すぽカラ
ただし、回転が合っているとクラッチを踏まなくてもシフトが入るが、それはそれでびっくりするぞ(笑)

2.でクラッチを切ると、ギア側がフリーになるため回転の勢いが弱くなる。

3.その時にシフトを当てていると、シンクロナイザーのサポートも利用する事で、クラッチを切った瞬間にシフトが吸い込まれるように入る。

あとは、そのままクラッチを繋いで加速だ!

 

シフトダウンの場合の流れ

このシフトチェンジを行う事で、びっくりするぐらい滑らかにシフトが入るようになる。

この例ではシフトアップだが、例えば4速→3速でのシフトダウンの場合は、このような流れになる。

  1. シフトを軽くN(ニュートラル)に当てる
  2. アクセルを抜いて(足を離す)シフトを抜く
  3. 軽くアクセルを煽って(ブリッピング)回転を合わせる
  4. Nから3速に軽くシフトを当ててクラッチを切る(踏む)
  5. シフトが吸い込まれるように入るので、そのままクラッチ操作で変速ショックを和らげながら繋ぐ

あえてブレーキ操作は入れていないが、だいたいこんな感じになる。

なぜなら、この方法はアクセルオンとアクセルオフのギャップを使ってギアを抜くので、すでにアクセルオフの状態だとギアが抜けないからなんだ(^_^;)

 

スポンサーリンク


まとめ

ややシンクロナイザーを多様するシフトチェンジだけど、「無理に抜かない、無理に入れない」これが自然にできるようになるので、ミッションに優しくそれでいてスピーディにシフトチェンジができるようになる。

マニュアル車に乗る機会があったら是非ためしてみてくれ!

 

すぽカラ的な感想
taka

このテクニックに加えて「エンジンの回転合わせ」を熟知することで、クラッチすら踏まなくでもシフトチェンジができる「ノークラッチシフト」がドグミッションに載せ替えなくても出来るようになる。

まあ、これは別に出来なくてもいいけど修行としては面白いよ^^

当然のことながら、AT車ではこんなことはできない。

速い遅いは別として、本当の意味で「車との一体感」を楽しむならMT車しかないと思っている。

 

そんなMT車も、Gooネットなら、豊富な在庫からすぐに見つかるだろうから、まずは憧れのMT車がないか、サイトから検索してみよう!

↓ ↓

タイトルとURLをコピーしました