ユーザー車検の手順を事前準備から合格するまでをまとめてみた(仮)
車を所有していると、必ずついて回ってくることがある。
そう、「車検」だ!
車検についてはこちらの記事も参考にしてくれよな!
→2年に1度、定期的にやってくる「車検」という名のイベント。さてどうする?
2年に一回(新車で初めてなら3年)訪れるこのイベントは一般的に
と、「車に関する大きな出費」と捉えている人も多い。
なぜなら、カーディーラーに任せると、軽自動車で10万円以上、普通車で20万円近くの費用が必要になるからだ。
とはいえ、法律で決まっているので、必ず通さないと一般道で乗ることはできないので、「なんとか安く抑えることができないか?」と考えるのもよくわかる。
そこで考えられるのが、「ユーザー車検で通す!」という選択肢だ。
まあ、安く抑えたいという人だけでなく「自分の車は自分で面倒を見たい!」という変態車好きにも、このユーザー車検は選択肢として良いと思っている。
このページではそんなユーザー車検について、初めての人でも無事に車検をパスすることができるように、事前の準備から新しい車検証をゲットするまでを徹底的に解説していこうと思う。
ただし、一連の流れを書いているので、この記事はかなり長い(笑)
目次から必要な情報にジャンプできるので、うまく活用してくれ!
ユーザー車検とは?
そもそもユーザー車検とは何かというと、読んで字のごとく「車のユーザー(使用者)が自分で自動車検査事務所にマイカーを持ち込み、車検を受ける」ということだ。
はじめにそのメリットとデメリットについて話しておこうと思う。

ユーザー車検のメリット
その1:費用が格安!
はじめにユーザー車検のメリットは何と言っても「非常に安くすませられる(場合がある)」ということだ。
なぜなら、ユーザー車検ではカーディーラーに任せた時に発生する整備費用が不要で、重量税や自賠責保険料などの法定費用のみで済むため、格安で車検を受けることができる。

その2:車の知識が身につく
車検とセットで行うことの多い、法律で義務つけられている「24ヶ月点検」というものがある。
この点検では普段見ないようなところまで点検するため、しっかりと行うことで車についての基本的な知識や技術を身につけることが可能なだけでなく、トラブルの早期発見にもつながる場合がある。

また、車に詳しくなることで愛着が湧いてくるだけでなく、車のコンディションにも意識できるようになるので、走行中の異変・違和感からトラブルの早期発見ができるようになる。

次にデメリットも話しておこう。
ユーザー車検のデメリット
その1:手間がかかる
当然自分で全てやることになるので、それだけ手間が掛かる。
しかし、「24ヶ月点検だけお店に任せて、車検本番は自分で行く」といった自由な選択ができるということも覚えておくといいだろう。
その2:時間がかかる
同じく、それに応じた時間が必要になる。
24ヶ月点検と車検本番を合わせて2日は予定を空けないといけないし、自動車登録検査事務所(検査場)は土日休みなので、平日しか車検を受けることができない。

そのため平日が仕事の人だと、仕事を休んで車検を受ける必要がある。
車検に合格することと、トラブルはまったく別の話
これはユーザー車検の場合でも、カーディーラーなどに任せる場合でも言えることだけど、ここを勘違いしている人は意外と多い。
車検はあくまでも「所有している車が法律(保安基準)に適合しているかを検査する」のであって、車のコンディションの良し悪しとは関係ない。
オイルが漏れまくっていたり、車輪がグラグラのガタガタになっていたら話は別だが、車検に合格した翌日にトラブルで動かなくなるということも、十分起こりえることなんだ。
車検後でも急なトラブルを未然に防ぐためには、24ヶ月点検でしっかり点検するのも良いが、やはり日頃から車のコンディションに気を配るべきだろう。
また、24ヶ月点検は車検を合格した後でも行うことができるというシステムのため、車検だけ通して24ヶ月点検をしないという人も残念ながらいるだろう。
車検の時ぐらいしか点検用紙を人に見せることがなく、後で確認されることもないからだ。
なので、この記事を読んでくれているあなただけでも、24ヶ月点検は法律だからやるというのではなく、あくまでも愛車のコンディションの把握・トラブルの未然防止という意味でも24ヶ月点検は車検前に済ませておいてくれ!
ユーザー車検に必要な書類
さて、ユーザー車検の手順に入る前に、以下の書類が必要になるので確認しておこう。
基本的に手元にあるもの
- 車検証
- 自賠責保険証
- 自動車税納税証明書
登録検査事務所で購入するもの
- 自動車検査票
- 継続検査申請書
- 自動車重量税納付書
- 24ヶ月定期点検整備記録簿
基本的に手元にあるもの
車検証

車検証
車検証とは、その車の法的な情報が全て記されたもので、基本的には車内に常備しておくものだ。
車検に合格すると、古い車検証は回収されて、新しい車検証が手渡されることになる。
自賠責保険証

自賠責保険証
自賠責保険とは、法律で加入が義務付けられている保険で、この保険証も車検証とセットで常備している場合が多い。
また、車検時に24ヶ月分の加入をしないと、新しい車検証が発行されないので気をつけよう。

自動車税納税証明書

自動車税納税証明書
毎年5月ごろに届く「もうひとつの出費」である自動車税の証明書だ。
領収書と一緒になっている場合があるが、「継続検査用」または「車検用」と書かれたものを用意しておこう。

自動車検査事務所で購入する書類

購入できる申請書類一式
これらの書類は自動車検査事務所の「各種申請書類窓口」にて、セットで購入することができる。
ちなみに軽自動車の継続検査用のセットで30円だった(笑)

各種申請書類窓口
購入するときは窓口にて「軽の継続で」「普通車の継続で」と言えば通じ、業界人っぽくなる(笑)
自動車検査票

自動車検査票
これは検査レーンで行われる検査に対して、合否が記入される用紙だ。

これはGC8の時に、検査レーンでホーンが鳴らず恥をかいた時の黒歴史だ(笑)

不合格時の自動車検査票
継続検査申請書

継続検査申請書
「マークシート」とも呼ばれる用紙。
他の用紙は全てボールペンでの記入するんだけど、この用紙はコンピューターで読み取るため、鉛筆で記入しなければならないので注意しよう。
自動車重量税納付書

自動車重量税納付書
重量税の申請する用紙で、納税が完了するとの窓口の人が印紙を下の欄に貼ってくれる。
24ヶ月定期点検整備記録簿

24ヶ月定期点検整備記録簿
この用紙をもとに、24ヶ月点検を行なっていくんだけど、実は整備士の資格は無くてもできる。

この場合の点検は、車の下に潜る必要が出てくる。
リフトがあれば問題ないが、一般家庭にはそんなものないので、最低でもガレージジャッキとリジッドラックを揃えておこう!
→車いじりの必需品!ジャッキの種類と使い分け、正しいジャッキポイントについて考えてみよう
24ヶ月点検では、主にブーツ類に破れや著しく酷いオイル漏れ等がないか、目視でしっかり点検しておこう。

ドライブシャフトのブーツ(ミッション側)

ドライブシャフトのブーツ(タイヤ側)


タイロッドエンドのブーツ

ここが繋がっているから、ハンドルを切っった時にタイヤの向きが変わるので、曲がることができるんだ

ボールジョイントのブーツ

特にチューニングしていたり、スポーツ走行の多い車だと、この辺りの負担が激しくなるので傷みやすい。
そういった使い方をしている場合は、車検じゃなくても定期的にタイヤを外してチェックしておこう!
ユーザー車検の予約をしよう!
ユーザー車検をする場合は、事前に予約する必要がある。
今ではどちらもインターネットから予約することができるんだけど、普通車と軽自動車では管轄が違うので、予約するサイトも違う。
ここでは軽自動車のユーザー車検について解説しているが、普通車も基本的にはほぼほぼ同じ流れなので、そのまま読みすすめてくれ。
ユーザー車検の予約手順
1.予約サイトにアクセスする
軽自動車の場合、こちらのサイトから車検の予約をすることができる。
普通自動車はこちらのサイトから車検の予約をすることができるぞ。

自動車検査インターネット予約システム トップページ
2.アカウント登録
このシステムを使う場合、事前にアカウントを登録する必要がある。
トップページの「アカウント登録」と書かれたボタンをクリックし、このページの必要事項を記入して登録する。

アカウント登録画面
3.ログインする
アカウントができたら、アカウントID(登録したメールアドレス)とパスワードを入力してログイン。

ログイン画面
4.ログイントップ画面で「予約」をクリック

ログイントップ画面
5.予約画面にて「継続検査」をクリック

予約画面
6.自分が住んでいる都道府県をクリックする

都道府県
7.最寄りの検査場をクリック

予約画面

8.空き状況を確認し、希望の日時の欄をクリック

空き状況の確認
○→空いている、△→混んでいる、×→予約不可で判断。

9.車検証を見ながら、車両情報を入力する

車両情報を入力

10.内容を確認して「完了」をクリック

内容を確認
11.予約番号発行

予約番号

これでユーザー車検の予約は完了だ!
書類の作成
次は車検に必要な書類の作成だ。
基本的に車検証をもとに記入していくんだけど、画像にある番号の項目を記入するといいだろう。

車検証
また、基本的に網掛けになっている項目だけ記入すれば大丈夫だ。

24ヶ月定期点検整備記録簿への記入
点検時にチェックを入れていくのと、車検証の1。
下部に名前と住所、点検・整備の日付と走行距離を記入する。
自動車重量税納付書への記入
車検証の1を記入し、名前と住所も記入する。
「2年」「自家用」にチェックを入れて、納付税額を記入する。
納付税額は、エコカー減税の有無で変わってくるので、「車種 重量税」で検索するといいだろう。
ちなみに軽自動車のエコカー減税なしで6,600円だった。

継続検査申請書への記入
続いて継続検査申請書(マークシート)の記入だ。
この用紙は前にも書いたように鉛筆で記入しないといけない。
またユーザー車検の場合、受験者と申請者が同じ場合、名前と住所の欄は「同上」と書いておくといいだろう。

自動車検査票への記入
この欄に名前と電話番号を記入し、画像では切れてしまっているが矢印の欄に現在の走行距離をボールペンで記入する。
車検証の1、2、5と車検の日付を記入する。
この自動車検査票は裏にも記入する欄があるので忘れずに記入しよう。

基本的に網掛け部分だけの記入で大丈夫だ。

以上で、書類の作成は完了だ!
Comming Soon…
ここから先は、当日の検査が完了したら追記していくつもりなので、無事に合格できることを祈っておいてくれ(笑)